From:SDGsジャーナル 河上伸之輔
使用済みの蛍光灯はどうなるのかご存知ですか?
微量ですが水銀を含む蛍光灯は適切に廃棄処分することが定められています。水銀はリサイクルされ、アルミやプラスチック、ガラスへと分別されます。
今回、ご出演いただくのは、そんな捨てられる蛍光灯のガラスを材料に美しいガラス細工を作る職人さんである、北海道網走市にある流氷硝子館の軍司昇さんです。
ガラスはグラスウールという断熱剤に使われたり、セメント材料となったり、もう一度蛍光灯に蘇るものもあります。軍司さんは専門学校でガラスについて学び、沖縄で職人として修行、2010年に網走に流氷硝子館をオープンされました。
今回は、軍司さんのお話を通じて、環境と経済を両立されるアップサイクルについて考えていきたいと思います。
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6月11日(金)
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もともと環境についての関心が高かった軍司さんは綺麗なガラスを作るために大量の燃料を使用していることへ疑問を持ち、卒業制作ではガラス細工ではなく、独学で勉強した熱効率のよい釜についてのプレゼンを行なったそうです。
沖縄で職人として働きながら、リサイクル材料などについて研究を行なっている中で、全国から廃蛍光灯が集まる野村興産株式会社のイトカム鉱業所のことを知ります。
空き瓶などをリサイクルしてガラス細工を作る職人さんもいらっしゃいますが、メーカーによって使っているガラスが違い、また融点が高いため燃料をたくさん使います。一方で蛍光灯は均一な品質で融点が低く、工業用の吹きガラスに近いことがわかり、イトカム鉱業所からも近い網走に流氷硝子館をオープンされました。
オープン当初は、「リサイクル品なのになんで安くないの?」「素材の品質が劣るのでは?」という反応だったのですが、SDGsの影響もあり国内でも環境への関心が高まってきたため、理念に共感してくれる人が増えてきたそうです。
持続可能な循環社会に共感する企業で使用され、株式会社アフレが運営する「びっくりドンキー」では70店舗で1200個以上が使われています。
今回のLIVE配信でも、チャットから質問&相談&応援コメントを受け付けます。
是非、たくさんのご参加をお待ちしています。
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6月11日(金)
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