飲食業のためのSDGsアクション 

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食品ロス

From:SDGsジャーナル 河上伸之輔

このところ、SDGsに関するお問い合わせで「●●業なのですが、どんなことがSDGsと関係しますか、何ができますか」というように、具体的なアクションに関するお問い合わせをいただくことが多くなってきました。

ですが、各社の事業内容や働く人の思いによっても変わってきますが、SDGsは「●●業だからゴールの何番と何番に関係する。何番は関係ない。」というものではなく、いろいろな事例を知ることで自社にも取り入れ等れるものがあることに気づくことができるので、今回は飲食業についてご紹介いたします。

食べ残しをなくす ドギーバッグ

日本の食品廃棄物のうち、まだ食べられるのに捨てている食品の量は年間612万トンと推計されています(農林水産省 平成29年度推計)。これは一人当たりにすると48キロあり、毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量になります。そして、年間612万トンのうち127万トンは外食産業から発生しています。

SDGsの広まりもあり、人々の食品ロスへの関心は大変高まっています。考えられるアクションとしては、そもそも食べられる量だけ注文することをメニュー表や店内に掲示することもできます。

日本では食品ロス削減推進法に基づき、10月は「食品ロス削減月間」と定められており、農林水産省HPからポスターがダウンロードできます。

ダウンロード先1 ・ ダウンロード先2

食品ロス

ポスターの一例

食品ロス

ポスターの一例

しかし、飲食店としては売上をあげるためは、たくさん注文してほしいという思いもあります。では、飲食店の売上と食品ロスの削減は解決できないトレードオフでしょうか?

いえ。そんなことはありません。解決策のひとつとしてドギーバッグという方法があります。食べ残した料理をお客さんが持ち帰ることができるように持ち帰り用のバッグを用意してはどうでしょうか。お客さんも余っても持ち帰ることができるなら、安心して多めに注文してくれるかもしれません。

食中毒になっては困るという意見もありますが、料理によって細菌が繁殖しやすいもの、しにくいものがあります。メニュー表に、持ち帰りが可能かどうかを記載してはどうでしょうか。

個人的には、ホテルの立食パーティーで大量の料理が余っている光景に心が痛みます。トラブルを懸念して、持ち帰りを認めていないところも多くあります。大皿の前に、これは持ち帰り可能とか、これは持ち帰りできないから食べ残さないで、と書かれていたら食べ残しの多くは削減できるのではないでしょうか。

消費者の食品ロスへの関心は大変高まっていますので、お店選びから持ち帰りできるお店にしようということも起こってくると考えます。

ドギーバッグについて、ゴミが増えてしまうのではという問題もありますが、繰り返し使えるプラスチック容器というものもあります。詳しくはドギーバッグ普及委員会のHPもご覧ください

特に関連のあるゴール

SDGs 目標1 貧困をなくそう目標2 飢餓をゼロにSDGs 目標12 つくる責任つかう責任

食材の地産地消

農林水産省の発表によると、2019年の日本の食糧自給率はカロリーベースで38%、生産額ベースで66%となっています。日本政府としては2030年までにはそれぞれ45%、75%への改善を計画しています。

食料の自給は国民の安全保障のためにも必要なことですが、環境問題や、水問題にも関係があります。フードマイレージとバーチャルウォーターというものについてご説明します。

フードマイレージとは、食品の重さと生産地から消費地までの移動距離を掛け合わせたもので、t ・km(トン・キロメートル)であらわされます。日本は食料自給率が低く、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの遠く離れた国からの輸入が多いため、世界中でも群を抜いて高い値となっています。

1キログラムのトウモロコシを生産するためには1800リットルの水が必要です。また、牛肉1キログラムを生産するためには牛が食べる穀物を計算すると約2万リットルの水が必要となります。日本では水は豊富にあると考えられていますが、ユニセフによると世界では7億人の人が水不足の状況で生活しています。水不足による食糧危機、水をめぐる紛争なども懸念されています。

地域で生産されたものをその地域で消費をするということで、フードマイレージや、バーチャルウォーターの利用を大幅に削減することができます。チェーン店では全国で同じものを提供することが当たり前となっていますが、その地域のもの、その時の旬のものを提供することで地域の生産者やお客様との繋がりも深まることと考えます。

特に関係のあるゴール

目標2 飢餓をゼロにSDGs目標6 安全な水とトイレを世界中にSDGs 目標13 気候変動に具体的な対策を

PS

↓ドギーバッグに関する情報はこちらも是非ご覧ください。↓

SDGs

食品ロス

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