From:SDGsジャーナル 河上伸之輔
今年9月、旭化成は工場の電力を賄う自家発電用設備において、石炭火力発電を2030年までにゼロにすると発表しました。
宮崎県と熊本県にある100年近く前、大正時代から稼働している水力発電所に最新設備を導入するということです。今年の6月に、改修工事に必要な資金について100億円のグリーンボンド(環境分野への取り組みに特化した資金を調達するための債権)を発行しています。
改修される発電所の一つ「五ヶ瀬川発電所」は年間3万トンのCO2の削減効果があるそうです。
現在は工場で使う電力の3割は石炭火力発電を行なっていますが、天然ガス火力発電を設置するなど、2030年には石炭火力発電をゼロにすることを目標としています。
経済産業省によると、CO2の排出量が多い非効率な発電方式の石炭火力発電は、国内で現在118基あり、このうち7割(発電能力では3割)は鉄鋼メーカーや、化学メーカーなど、電力会社以外が保有しています。
メーカーもSDGsの取り組みが活発になってきていますが、脱石炭火力発電は急いで進めていきたいものです。SDGsについて何から取り組めばいいのかとう相談が一番多いのですが、自社で使っている電力を再生可能エネルギーに変えているというのは、コストも環境も両立できる取り組みであります。
PS
「これまでの当たり前」が無くなっても持続する社会へ
11月12日(木)13時〜17時 開催!
第3回SDGsx幸福x経営シンポジウム
〜新しい資本主義のありかた〜