SDGsジャーナル【SDGs支援機構】

SDGsを中小企業が取入れる為のJC流「4つのステップ」とは?

SDGs

SDGsに興味はあるけれど、どうしていいかわからない…
難しそうで最初の一歩がわからない…

SDGsの書籍を読んだり、ネットで調べれば調べるほど「で、結局何からやればいいの?」という疑問が膨らむばかり、、、

これらの「SDGsにこれから取り組もうとしている企業によくある悩み」のように、もしかしたらあなたも悩んではいないでしょうか?

ですが、あなたと同じように悩みを抱える人たちが、「あるセミナー」で行われた「4つのステップ」によって、自社のビジネスとSDGsの繋がりを発見し、最初の一歩を踏み出すことに成功しています。

こちらがその時の参加者の声です。

↓「参加者の声」実際の映像はこちらでご覧頂けます!↓

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この「あるセミナー」とは、2019年「日本で最もSDGsを推進する団体になる」宣言をした日本JC(日本青年会議所)が、全国各地の青年会議所に対し開催した「地域と企業で推進していくSDGsセミナー」

一体どのようなステップを通して、これまでSDGsに一歩踏み出せなかった参加者に変化が起きたのか?

今回の記事では、セミナーで実際に行われた「4つのステップ」を公開します。(協力:日本JC_SDGs推進会議)

このステップを知る事で「参加者の声」をくれた方達のように、あなたの会社でもSDGsに取組む最初の一歩を踏み出す事ができるはずです。


「4つのステップ」は

ステップ1:社業に於ける現状の課題
ステップ2:課題を解決してどうなりたいか?
ステップ3:どのようにその課題を解決するのか?
ステップ4:解決することによって何番のゴールと合致しますか?

の4つで構成されていて、このステップ通りに取組む事で「あなたのビジネス」と「SDGs」の繋がり、そして「目標」と「目標」の繋がりを簡単に発見することが出来るようになっています。

あなたの会社でも是非一緒に「4つのステップ」をやってみてください。
それではステップを順にみていきましょう!

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ステップ1社業に於ける現状の課題


問題を引き起こしている「課題」=背景の洗い出し
思いついた「課題」をとにかく付箋にアウトプットして模造紙に貼り付けていくのがステップ1です。

用意するもの=模造紙、付箋

例えばセミナー会場では

等々、様々な「課題」が書き出されていました。

ステップ1の実施ポイント

SDGsの目標1〜17、一個一個を「課題抽出フィルター」として活用します。
正解、不正解はないので、関係あるかな?くらいでもどんどん書きだしていくことが重要です。

例えば飲食業の場合、

という感じで、この目標は関係ないだろ!?という固定概念を捨てて、全ての目標に照らし合せていくことがポイント。

順番に照らし合わせていくうちに、既にやっている事業とSDGsの思わぬ関連性が見つけられます。

ステップ2課題を解決してどうなりたいのか?

「課題」を解決することで得られる理想の状態を書きだします。

例えば、

【課題】
人材不足
【解決することで得られる理想の状態】
生産性が上がり、より良い商品が作れ、雇用創出で社会貢献できる
【課題】
コピーに掛かる毎月の用紙やトナーのコスト
【解決することで得られる理想の状態】
自社のコストダウン、資源の無駄遣いを無くすことができる
【課題】
廃棄物の量が多い
【解決することで得られる理想の状態】
廃棄物処理にかかるコストの削減。廃棄時に発生する有毒ガスが減り、地球温暖化にも繋がる

ステップ2の実施ポイント

解決することで得られるGOAL=目的を書き出す時は、

自社のビジネス/経営にとってのGOAL  + 社会にとってのGOAL

(例:自社のコストダウン + 資源の無駄遣いを無くすことができる)

の組み合わせで書きだすことで、自社の取り組みと社会の課題解決の繋がり(紐付き)を見つけ出すことができます。

ステップ3どのようにその課題を解決するのか?

実際に、課題を解決する為の手段を思いつく限り書きだしていきます。

例えば、

課題
人材不足
解決手段

  • シングルマザーも働きやすい職場づくり
  • 外国人労働者の受け入れ
  • 障がい者の雇用
  • 在宅ワーク
  • 離職率を下げる為の研修

課題
オフィス業務のコスト削減
解決手段

  • ミスプリントしたコピー用紙の裏紙を社内のメモ用紙に使う。
  • リサイクルペーパーへの変更
  • シュレッダー後の2次利用
  • IT活用によるペーパレス化
  • LED照明で電力消費を抑える。
  • 使っていないPCの電源を切る。スリープにする。
  • エアコンの温度設定(夏は◯度、冬は◯度)

ステップ3の実施ポイント

両極から考える

例えば「人材不足」という課題を解決する場合。

新しく人を採用する。という方法「人材獲得」が頭に浮かびやすいようですが、

という逆側から見た方法も課題解決手段といえます。

書き出しに詰まっていた参加者の方達も、両極から考え直して見ることで柔軟な解決手段の発見に繋がっていました。

コピーに掛かる毎月のコスト(課題)

  • 低価格で環境にも良い再生コピー用紙を使う(コピー用紙を「使う」解決手段
  • IT化でペーパレス にする(コピー用紙を「使わない」解決手段

解決手段の書き出しに困った時は是非「両極」から考えてみましょう。

ステップ4解決することによって何番のゴールと合致しますか?

課題を解決することで、どの目標の実現に繋がりそうか?書き出します。

このステップ4も正解、不正解はないので、関係あるかな?くらいでもどんどん書きだしていくことが重要です。

例えば、

解決する課題 合致しそうな目標
人材不足 シングルマザーも働きやすい職場づくり→

外国人労働者の受け入れ→


障がい者の雇用→


在宅ワークの実現→


離職率を下げる為の研修→

ステップ4のポイント

ターゲットにこだわらない!

セミナー参加者が講師にこんな相談をされていました。
その相談内容は、「なかなかSDGsの目標と繋げられないんです、、、、」というもの。

なぜ?この方はなかなか解決する課題とSDGsの目標が繋がらないのか?
ここに、SDGsの普及を阻めている大きな問題がありました。

その問題とは?真剣に考えているが故に

という、考えれば考えるほどSDGsを実践できない負のループに陥ってしまっている。という問題です。

SDGsには17個の目標があり、確かにその下には169個の具体的な達成目標が設定されています。
そして、実はその下にはさらに、SDGsの進捗を測る為に230もの指標が設定されています。

ですがこれらは「たった一つの企業」「たった1人」の「たったひとつの方法」で実現するものではなく、世界中の人たちがSDGs実現に向けて、企業、個人、大人、子ども関わらずに「それぞれが出来ること」に取組み、その結果実現を目指すもの。

そこがこれまで先進国が後進国を助ける為に掲げられてきた国際目標(MDGs等)と大きく異なるところでもあります。

書籍「未来を変える目標〜SDGsアイディアブック」2018年紀伊国屋書店発売 編著(一社)Think the Earth)の中で、国連広報センター所長 根本かおるさんは「SDGsに正解はない」ことについて話されています。

また同書の中で、日本のSDGs第一人者である慶應義塾大学大学院教授 蟹江憲史さんは、誰もが取組めることから、まずは小さくても取組みを始めることで、いろいろな目標が繋がり始めることについて話されています。

つまり、SDGsの目標に対してあなたの会社ができる最初のわずかな一歩。
その一歩だけでは、ターゲットやグローバルな指標には一見繋がらないように見えるかも知れません。

ですが、その一歩が別の一歩に繋がり、どんどん別の目標とも繋がっていく。正解はなく、みんなで実現する目標。

それがSDGsということです。

今年3月に金沢で開催された外務省基調講演の中で河野外務大臣は

SDGsは「誰一人取り残さないと」いう目標を掲げているが、政府だけでは実現不可能。
民間企業、NGO、個人、一人一人の力が必要。

だからこそ、日本の中小企業に積極的に関与して欲しい。

と力強く話されていました。世界の目標実現が私たちのアクションに掛かっています。

あなたの会社でも、例え小さな一歩でも「今」始めることのできる「SDGs」を見つけ出しましょう!

まとめ

SDGsを中小企業が取入れる為のJC流「4つのステップ」いかがでしたか?

記事冒頭でご覧頂いた「参加者の声」でも話されていましたが、会場でもっとも多かった驚きの声は、

「こんなに繋がっていくんですね!」

というものでした。

「4つのステップ」に取組むまでは「SDGsってよくわからない」と思っていた参加者の方ほど、この驚きと発見が大きかったようです。

まさに「騙されたと思って」この「4つのステップ」をあなたの会社でも社員の皆さんと一緒にやってみてください。

きっと今回のセミナー参加者の方達と同じように思わぬSDGsとの繋がりが見つかり、そこからどんどん目標が繋がっていくことに驚かれることと思います。

今回のセミナー本編はこちらのアンケートに入力で今すぐご覧頂けます!

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※個人情報を除く、【業種】【2つ質問内容】については、SDGsジャーナルでのアンケート結果の公表、SDGs推進の為に日本JCと共有を行う予定である事をご了承下さい。

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