大学発!食品研究プロジェクトに参画

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From:SDGsジャーナル 河上伸之輔

2021年4月9日、食品の酸化抑制の研究を行うミラサスプロジェクトの発足記者会見が、いしかわ大学連携インキュベータ(i-BIRD)にて行われました。

一般社団法人SDGs支援機構の代表理事である私もこのプロジェクトに副委員長として参画しております。

プロジェクトにおいては酸化抑制のメカニズムを解明すると同時に、それを応用した各種製品の試作開発を実施すること、また開発された製品は大学発ベンチャーを設立しその事業展開を行なっていきます。委員長には金沢大学名誉教授の太田富久先生。太田先生は薬学博士であるとともに「溶けないアイスクリーム」などの面白い実用研究も行なっていらっしゃいます。副委員長には石川県立大学の榎本俊樹教授と私が就任しました。

プロジェクトの大きな特徴としては研究にとどまらずに、その研究結果を社会に役立てる製品を作り、普及させるというところまでを、さまざまな企業などとも連携をして行なっていくという点です。

製品開発の第一弾としては飲食店のフライヤーに設置して油を長持ちさせることができるミラクフフライという装置です。これまでも電磁波により油が長持ちするということは結果として見えており類似製品もありましたが、今回は学術的研究を行い、そのメカニズムを解明していきました。フライヤーに設置することで、油の酸化が抑えられ、油の交換頻度を最大半分程度まで減らすことができます。油の使用量も廃棄量も減らすことができます。

使用量は廃棄量が抑えられることで、環境への負荷を減らすことができるとともに、油代や廃棄コストも減らすことができます。企業におけるSDGsの取組みにおいては、環境と経済のトレードオフが頻繁に起こります。トレードオフを解消して環境と経済の両立ができれば、一気に普及が進んでいきます。このトレードオフを解消するための手段がイノベーション(技術革新)であるわけですが、今回のプロジェクトはまさに食品におけるイノベーションを起こしていこうという取組みです。

食用油の使用量や廃棄量が減ることの環境負荷の軽減についてもう少し詳しく説明をしていきます。日本の飲食店においては、廃油の回収やリサイクルを行なっているところも多く、廃油が資料や燃料などにリサイクルされているという事例は多くあります。リサイクルせずに廃棄してしまっているという飲食店があれば、無料で回収してくれる事業者もありますので是非お調べいただきたいです。しかし、リサイクルできればそれでいいかというとそうではありません。

3R(スリーアール)という言葉をご存知の方も多いと思います。

  • Reduce リデュース 廃棄物を減らす
  • Reuse リユース 廃棄物を捨てずに繰り返し使う
  • Recycle リサイクル 廃棄物を再資源化して再利用

3RはReduce,Reuse,Recycleの順番に効果も高いとされています。そもそも廃棄物になるもの自体を減らし、そしてどうしても出てくる廃棄物を再資源化するという組み合わせがより大きな効果を生み出します。

油の使用量が減るということは実は気候変動にも大きな影響があります。日本でも2050年までにカーボンニュートラル(排出するCO2と吸収するCO2をプラスマイナス0にする)という目標が掲げられています。

食用油の世界での使用量は過去20年間で2倍にまで増えています。食用油といってもいろいろな種類がありますが、その中でも最も多く使われているのがパームオイルといってアブラヤシという植物から採取されます。このアブラヤシは、インドネシアやマレーシアでほとんどが生産されていますが、パームオイルの需要の高まりから、熱帯雨林を伐採して大型プランテーション農業が行われています。多様な森林が伐採され、動物の絶滅の原因ともなっています。

WWFの報告によると日本の国土の2倍の面積もあるボルネオ島では2015年の段階で熱帯雨林の面積が3分の1になったとしています。世界での食用油の需要は今も増え続けていますが、これからも使用量を減らすためのイノベーションが求められています。

ミラサスプロジェクトにおいては今回ご紹介したフライヤー以外にもさまざまな分野において研究成果を実用化していく予定です。詳細はこちらをご覧ください。

ミラサスプロジェクトのSDGs

https://millasus.com/sdgs/

ミラクルフライ

https://millasus.com/product/miracle-fry/

 

 

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