太陽光発電からみるSDGs

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SDGs

From:SDGs支援機構 河上伸之輔

ソフトバンクグループの孫正義さんが、東日本大震災、福島第一原子力発電所の事故を受けて2011年8月に設立した「自然エネルギー財団」から太陽光発電に関するすごくわかりやすい研究報告が発表されました。

 

自然エネルギー財団のホームページからPDFファイルをダウンロードすることができます。このレポートだけでなく、役立つ情報がたくさんあります。

 

まず、いろいろな事業者からアンケートをとった太陽光発電のコストですが、平均すると1キロワットアワーあたり15.3円ということです。

 

2012年に、電力の固定買取制度が開始されましたが、当時は10KW以上の発電に関しては1KWhあたり40円の価格が設定されていました。2013年には36円、その後も毎年4円ずつくらい下がり続け、2019年は14円となっています。買取価格が下がっても、発電設備に投資する人がいるということは、設置コストもそれだけ下がっているということです。

 

固定買取制度にはたくさんの税金が投入されたのですが、この政策は大成功だったと僕は考えています。7年間でコストが3分の1にまで下がったということは大きな成果です。市場が大きくなれば、研究開発も進みイノベーションが促進されます。

 

SDGsはたくさんのゴールがあるので、こちらの目標を達成しようと思ったらこちらの目標が達成できないというトレードオフがよく起こります。多い例として、環境によい取り組みだけどコストが大きいというものがあります。このトレードオフを解消するためには、技術革新とアイデアの2つがありますが、太陽光発電においてはまさに技術革新が起こり、環境とコストの両立ができるうになってきました。

 

しかし、世界の太陽光発電のコストはさらに低い水準となっています。2019年時点では1KWhあた5.7USセント。日本円に換算すると6円程度ですので、日本の半分以下の水準だと言えます。ドイツ、インド、オーストラリアでは太陽光発電のコストは化石燃料を下回っており、アメリカ、イギリス、中国においては化石燃料と同程度となっています。

 

しかし、日本の太陽光発電のコストも、太陽光パネルの価格低下や性能の上昇により、現在の国際価格程度には収斂していくだろうと考えられています。

 

今後は、太陽光発電がますます普及していくことが考えられるのですが、基本的な話をしておきますと、太陽光発電は太陽が出ている時間に発電するので昼しか発電できません。

昼に作った電気を夜に使おうとすると、電気を貯めておかないといけないのですが、この蓄電は発電よりもコストがかかってしまうのが現状です。

今後は蓄電においても技術革新が必要になってきますが、昼間に電気を使う、工場やオフィスや倉庫などは、もう電気を買うよりも自分で作る方が安いという時代がきていますので、ぜひクリーンエネルギーの導入を検討していただきたいと思います。

PS

SDGs実現には働き改革も必要。
働き方改革に必要な「風土作り」がわかる会社見学会を9月4日(水)に開催します。

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