From:SDGsジャーナル 河上伸之輔
前回の記事では、事業活動の中にSDGsを取り入れるためのツールとして「SDGsに関するビジネス・レポーティング ゴールとターゲットの分析」をご紹介させていただきました。
今回は、より具体的に企業の取り組みを見ることができるサイトをご紹介します。
それは、外務省が運営している「JAPAN SDGs Action Platform」です。
その名のとおり、SDGsのアクションが紹介されており、自治体、NGO、教育機関などの取り組みと合わせて企業の取り組みも紹介させています。2020年7月現在で200を超える企業の紹介がされています。花王、住友化学、大和ハウス工業など大手企業もありますが、中小企業の取り組みも多く紹介されており、それぞれの事業活動とSDGsの関係がわかります。
どんなふうにSDGsに取り組めばいいかというヒントにもなりますし、それをどうやってわかりやすく伝えるのかというヒントにもなります。
ぜひ、すべての会社を見ていていただきたいですが、ご参考に個人的に面白いなと思ったものをご紹介します。これまで、SDGs支援機構で紹介したことのない企業からピックアップしました。
有限会社ウイルパワー様
不用品の買取、リサイクルショップの運営などをされています。いくつかの、取り組みの説明とゴール番号がわかりやすく説明されており、これまでどれくらいの資源をリサイクルしてきたのかという数値も示されています。
エコワークス株式会社様
住宅メーカーです。全事例の中で一番わかりやすく伝えていると思うウェブサイトです。住宅メーカーはゼロエネルギーハウス(ZEH)の取り組みを行うところが多くありますが、実績値と目標値を示し、またそれによってどれだけんCO2が削減されたのかということも示されています。どんな取り組みを行っているのか、現在どういう状況なのか、将来どうしたいのか、これが働く人や顧客や社会に伝わると大きな会社の価値となります。
株式会社成宏電機様
地元の大学と連携して、再生活用エネルギーについてさまざまな取り組みをされています。
株式会社精好堂様
環境への負荷が少ないとされるフレキソ製版を行う会社です。フレキソ印刷の普及を行うことで環境負荷の提言を行うことを主目的とし、その過程においても電気使用量の削減、ペーパーレス化推進、廃棄物の削減などが数値目標で示されています。