SDGs実践の手引き「広告業とSDGs」

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From:SDGsジャーナル 河上伸之輔

 

広告は、世の中に何かを拡散したり、人々に行動を起こさせる際に有効なものです。
SDGsは今や世の中の大きな流れとなっていますが、SDGsの拡大の背景にも広告業界の皆さんの活躍が大きく関わっています。
一方で、SDGsを過度にPRに使うことにより、人々を誤認させてしまうSDGsウォッシングも課題となってきています。

 

世の中にSDGsを広げる

SDGsの日本語のキャッチコピー、「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」などはいろいろな場面で使われいますが、あの日本語キャッチコピーは国連広報センターと博報堂が協力して作られました。

私は日本語のキャッチコピーのわかりやすさが、SDGsに日本での普及に大きく役立ったと考えています。
直訳すると固くなりがちなものを、「〜しよう」「〜つくろう」「〜なくそう」などのように、一人ひとりに行動を呼びかけるような文言となっています。これにより、SDGsは全員で取り組むんだという意味合いも伝わっているのだと考えます。

SDGsには街づくり、教育、災害対策、健康などさまざまな課題が設定されています。
これらの解決のためには、当事者だけでなく、一人ひとりの行動が必要になるものが多くあります。そのような際にも、SDGsを活用し、世の中にアクションを起こしていくということは広告業の大きな役割だと考えます。

 

企業の取組を正しく発信

企業の広告はこれまで商品の性能や、利便性について言及することが多かったかと思います。
しかし、SDGsが普及し、経済と社会と環境のバランスが重要だという認識が広まってきた中で、その商品やサービスが、社会や環境にどのようなプラスの効果があるのか、もしくはマイナスの影響を軽減しているのかなども消費者の購買の選択において重要となってきました。

一方で、SDGsのロゴマークや文言を用いて、商品のPRを行ったり、集客をしたりすることが多くなっています。
中には、「えっ?!」と思うものもあります。よいことを書いてあるけれどそんなに効果はなかった、またはプラス面だけ書いてあるけれどそれによるマイナス面が大きいなど。
このような広告はいったんは受け入れられても、だんだんとメッキが剥がれ、社会への信用をなくしてしまうものです。
そして、もっと気をつけなければいけないことは、働く人の信用もなくなってしまうということ。
近くにいる人ほど、SDGsへの取組が本気なのかそうでないのかは知っています。過度なSDGsウォッシングは、働く人の誇りとやりがいを失わせてしまいます。

企業の取組みを正しく発信するためにも、広告業界のみなさんは企業から依頼されたことだけでなく、SDGsについて正しく理解し、企業に提案していっていただきたいと思います。

 

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