SDGs実践の手引き「農業とSDGs」

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From:SDGsジャーナル 河上伸之輔

農業に従事している人、またこれから新規就農しようという方は、SDGsの価値観に近い考えをもたれている方が多いかと思います。

ここでは農業とSDGsの関係、また農業においてSDGsの達成のために何ができるのかを考えていきましょう。

農業はゴール2「飢餓をゼロに」と強い関わりがあります。
飢餓というと途上国だけのものと思いがちですが、ゴール2におけるターゲットを見ていくと、持続可能な食料生産システムを確保していく、強靭な農業を実践する、小規模食料生産者の所得倍増、といったものもあります。

日本においては農業に従事する人が減り、耕作放棄地が増え続けています。
海外から輸入する安い食料品との価格競争に巻き込まれてしまい、農業が儲からない仕事になってしまっています。

 

儲かる農業を目指すこと

農業に従事される方は、ぜひ農業できちんと利益をあげること考えてください。
農業で利益をあげることができれば、雇用が増え、農業従事者が増えます。そうすると耕作放棄地も減少していきます。

輸入される食料品の残留農薬や添加物が人体に悪影響を与えているという研究もたくさんあります。また遠くから運ばれてくる食品は輸送の段階で多くの二酸化炭素を排出しています。

儲かる農業を実践し、日本の農業を復活させることで、ゴール3「すべての人に健康と福祉を」、ゴール8「働きがいも経済成長も」、ゴール13気候変動に具体的な対策を」といったゴールにも関係します。

 

農業にイノベーションを

アグリテックという言葉も聞かれるようになってきました。
稲の生育管理にドローンや画像認識の技術を使うことで生育状況を把握できる、水門のIOT化により水温の管理や水門の開け閉めをスマホで行うことができる、無人のトラクター、などなど技術革新が進み、生産の効率や品質をあげることができるようなものが生まれています。

こういったイノベーションをぜひ活用していただきたい、また農業に従事する人たちに広めていくということも大切です。これはゴール9「産業と技術革新の基盤を作ろう」に強く関係します。

 

儲かる農業にはパートナーシップが鍵

農業において、適切な利益をあげることができ、農業従事者を増やしていくためには、パートナーシップが鍵となります。
SDGsの大きな流れの中で、大手企業を中心に日本の多くの企業が農業へ興味を持っています。

飲食業や食品加工業、小売業などとのパートナーシップをまずは考えましょう。
これらの業種においてもSDGsの取組みが活発となっており、地元の野菜や魚や肉などを積極的に販売すること、料理として提供することでSDGsへの貢献となります。また消費者も地産地消には関心が高く、消費者に選択される要因ともなります。

また、SDGsに関する社会課題の中でもフードロスは注目度が高い分野です。
加工されてから廃棄されるものだけではなく、農産物の中には大量にとれてしまったので安くなりすぎて捨てられてしまう、味は変わらないのに形が悪いから規格外品となってしまうものがあるということも知られるようになってきました。消費者も状況がわかると、積極的にとれすぎたものや規格外品を利用しようという行動につながります。
ゴール12「つくる責任つかう責任」ゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」といった項目と関係します。

 

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