今月テスト開催させて頂いた
「SDGsビジネスチャンス研究会」の
参加者のみなさんの多くもそうでしたし、
今このメールを見ているみなさんの中にも、
新規事業の可能性を模索している方が
結構多いと思います。
なので、今日のメルマガでは、
新規事業を生み出す時に
「真っ先に捨てるべきもの」
についてお届けいたします。
※SDGsビジネスチャンス研究会の
次回入会受付は未定です。
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From:SDGsジャーナル 深井宣光
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真っ先に捨てるべきもの。
それは、
「うちは〇〇業」
という狭き縛りです。
このように無意識に思考を
縛ってしまっていることで
あらゆる可能性を
閉じてしまうからです。
逆に、「うちは〇〇業」という縛りなく
社会課題に向き合うとどうなるかというと…
〜以下、引用〜
”古紙リサイクル会社のサンウエスパ(岐阜市)は
カンボジアの水草をバイオエタノールに変え、
材料の一部に用いる蒸留酒ジンを生み出す。
湖で大量に繁殖して生活の足かせとなっている
ホテイアオイを住民に頼んで有償で回収して、
収益化を目指す。
紙を糖に変え、さらに発酵して
エタノールに変える独自の技術を生かしている。”
引用:日経新聞2022/9/21
〜引用ここまで〜
※以下引用部 ” ”にて囲み表記。
なんと「古紙リサイクル会社」と
記事には記載されている同社では、
自社の技術を活かして、「蒸留酒ジン」を
生み出すことに着手されているんです。
「古紙リサイクル会社」で「お酒」の製造です。
一体どういうことでしょうか?
↓
”国内でも貧困層が特に多い同州では、
湖で水上生活しながら漁獲で
生計を立てる住民も多い。
ホテイアオイは1年以内に
数百万倍に増えるとも言われ、
ボートのスクリューに巻き付くなどして
生活の妨げになっている。”
こう書かれてもいるように「ホテイアオイ」といえば、
世界最悪とも言われる「害草」。
その「害草」が貧困層の生活を
さらに苦しめていたんですね。
そして、
”サンウエスパは古紙回収・リサイクルで
岐阜県内有数の事業規模だ。
2010年代からカンボジアなど
東南アジアへの進出を模索してきた。”
というように、元々は古紙回収・リサイクル
での進出を想定されていたことが窺えますが、
そこから同社は、同社の技術を活かして
・現地日本大使館からホテイアオイを
バイオエタノール化する提案を受ける。
↓
・有償でホテアオイを買い取り
バイオエタノールの有償提供に成功し
現地人の生活を支える。
というように「古紙リサイクル」という
定義に縛られることなく社会課題解決を
ビジネスで行うことに成功されています。
しかし、
ホテイオアイから作り出す
バイオエタノールはコストと
流通価格の釣り合いが取りにくいという課題に直面。
そこで、この課題解決のために生まれたアイディアが
冒頭に出てきた、「蒸留酒ジン」とのこと。
エタノールをお酒である「ジン」に使用するという、
「古紙リサイクル」という定義に縛られていては
絶対に出てこないビジネスアイディアに辿り着かれているんです。
”ホテイアオイから作った燃料より、
単価は100倍以上になり得るという。”
燃料よりもジンにすることで
単価100倍というのはすごいですね。
このジンが今急拡大している
日本と世界のジン市場に受け入れられれば
飛躍的なビジネス成長が実現し
現地の人たちの貧困解決も
より持続可能になっていきますね。
ということでいかがだったでしょうか?
「うちは〇〇業だから。」
と考えてしまっていた方は
ぜひ、思考の枠を取り払って、
自社の、技術、ノウハウ、リソースは
地域、日本、世界で起こっている
社会課題に対して、どう使えるか?
どうビジネスになり得るか?
ぜひこの機会に考えて見てください。
PS
今回の記事をみて
「こんなアイディアが湧きました!!」
という方がいたらぜひコメントをくださいね。
楽しみにしています。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。