From:SDGsジャーナル 深井宣光
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今日の記事では、
SDGs宣言をきっかけに
- 社内にSDGsが浸透し
一丸となってイキイキと
SDGsに取り組んでいる会社
- 逆に自社のSDGsに社員さんすら
興味関心がなくて困っている会社
この2社の命運を分けている
「よくある5つのポイント」
について書いています。
チェックポイントとしてご活用ください。
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From:SDGsジャーナル 深井宣光
昨年末から1月中旬にかけて約60社の
経営者、SDGs担当者の皆様と
お話をしてきましたが
その中でも圧倒的に多かった悩みが
- 社内からSDGsに対して興味関心がない
- SDGsが社内に浸透しないんです…
というものでした。
この悩みを抱えている担当者さんは
年々増えていて、そろそろ
本格的に手を打たなければいけないほど
深刻な状況だとみています。
なぜなら、「誰1人取り残されない」ことを
目指しているSDGsのはずが、気づけば
社内すら取り残してしまっているケースが
とても増えてきているからです。
先日1月17日に公開したこちらの記事には
↓
From:SDGsジャーナル 深井宣光昨年末から全12回 各回少人数制で総参加企業数約60社の皆様にご参加頂いたSDGs宣言に関する特別セミナー先週金曜日に全開催を終了致しました。キャンセル待ちを頂いた企業数は最終的に83社にもなり「SDGs宣言」というものに多くの方が関心と課題解決の答えを求めていることを改めて確認することとなりました。参加された方はお教えした「5つのステップ」是非取り組んでみて下さい。※満席でご参加できなかった皆様すみません。ーーさて、ご参加頂いた皆様にセミナーにてお伝えした中の一つにSDGs... 「SDGs宣言さむい」...と言われる日は近い!? - SDGsジャーナル【SDGs支援機構】 |
メルマガを配信以降、
・わかります…
・うちの会社のことです…
という声を頂きました。
SDGs宣言の意味が今
問われ始めているとも言えます。
では、
SDGs宣言で失敗している会社と
SDGsが原動力となり
うまくいっている会社は
どのような点に違いがあるのか?
各社を比較する中でわかってきた
その5つのポイントは…
中小企業がSDGs宣言で失敗しない為の5つのポイント
ポイント1 比較対象が「自社」か「自社以外」か
失敗している会社の比較対象は「自社以外」です。
- 競合他社よりもいかに差別化して見せられるか?
- 対外的によく見せられるか
が最も重視されています。そのため、意識が社外にばかり向き、社内が取り残されています。
一方、うまくいってる会社の比較対象は「自社」です。
これまでの「自社」と「これからの自社」
何ができているのか?できていなかったのか?
正確に現在地点を把握し、目標以前に、自社の「変革」に挑戦することで、目標を達成していこう!という意気込みに溢れています。
ポイント2 トップダウンだけで「終わっている」か「終わっていない」か
SDGsはトップダウンであるべきか、ボトムアップであるべきか?議論されることがありますが、いずれにしてもSDGsを経営に取り入れて行っていくためには経営者の決断は必要不可欠です。
そのため、トップダウンでSDGsにこれから取り組んでいくと言う最初の決意を示せるからこそ、社内が迷いなくSDGsに向き合えることは往々にしてあります。
ですが、問題はトップダウン、ボトムアップどちらからスタートするか?ではなく、社内でSDGsが共通言語になっているか?経営者と一部の担当者だけで決めた内容を、一方的に押し付ける形になっていないか?ここにあります。
そのため、トップダウンで行い、あとは担当者さんに「社内に周知、理解させるように」と丸投げの指示が出ているようなケースでは、「何をやっても社内に浸透しないんです、、、」「他人事何です、、、」と言う状況に陥っています。
ポイント3「働きがい」を「大切にしている」か「していない」か
失敗している会社は「働きがい」が大切にされていません。
目標8に「働きがいも経済成長も」があるにもかかわらず、「働きがい」が軽視されています。
そのため、何かの認証を急いで取ることが目的のような感じで担当者さんが追われ、苦悩しているケースがとても多いです。
一方、うまくいってる会社は「働きがい」が大切にされており、世界の前に、自社の社員さん一人ひとりの幸せに意識が向いています。
SDGsと言いたいわけではなく、SDGsはきっかけに過ぎないと理解しています。
ポイント4「付き合い」か「必然」か
失敗している会社は取引上の「付き合い」で断れずにSDGs宣言を作成しています。
断ると取引が不利になるのではないか?
宣言をする動機が「付き合い」のため、取引先やお客さんにSDGsについて聞かれても、「いや、あれは断れなくしただけなんですよ、、、」というようなことが起きています。その結果、営業マンが販売ノルマをこなすのに付き合いで協力するのと変わらず、「SDGs」ってそういうものなんだ、、、というレッテルが貼られる悪循環を生んでいるケースがあります。
一方、うまくいってる会社は「必然」として宣言=発信をしています。
SDGsを経営に取り入れていく中で、自社のパーパス(存在意義)が明確に言葉になり、社内にも社会にも共有したい!知ってほしい!そんな想いから発信をしています。
ポイント5 宣言が目的か、宣言した後が目的か
失敗している会社は、宣言することが目的になっています。
- SDGs宣言に何を書けばいいですか?
- 作り方を教えてください
気になっていることの中心が、手段に対するものばかりになっており、SDGsだと対外的に言うこと、書くことが目的になっています。
一方、うまくいってる会社は宣言することはあくまで一つの手段に過ぎず、目的ではありません。
SDGsを経営に取り入れ、自社の事業とSDGsを両輪で行うために、意味のあるものになっているか?具体的なアクションにつながるものか?
宣言は始まりに過ぎず、宣言した内容を具体的にいかに達成していくかを大切にしています。
まとめ
いかがだったでしょうか?これから宣言をされる方は、今回の5つのポイントに当てはまっていないか?宣言をする前にぜひチェックをしてみてください。
また、既に宣言をしてしまっている方は、これからの軌道修正項目としてぜひ今回ご紹介した5つのポイントをご活用ください。