From:深井宣光
今年3月に引退したイチロー選手。
沢山のファンに惜しまれながらの引退会見でした。
そして、一言一言が、時に愛嬌を交えながらも、
最後まで私たちにプロフェッショナルである
イチローの人間像を見せ続けてくれました。
つい先日(9月14日)シアトルで開催された
引退セレモニーでのスピーチも記憶に新しいです。
ファンへの感謝とプロとしてのメッセージ。
このスピーチが今また、全米、そして世界に感動を与えています。
小学生の頃には近所の人から
「あいつ、プロ野球選手にでもなるつもりか?」と
バカにされ続けていた野球少年イチロー。
その後はご存知の通り、甲子園に行き、
オリックスで見事プロ野球選手になり、メジャーリーグへ。
そして、それだけでなく3000本安打や500盗塁という
ベースボール史上、類い稀な記録を残し続けました。
では、そんなイチロー選手とSDGsが一体どう関係あるんでしょうか?
イチロー選手が目指した目標
イチロー選手は小学生の頃から野球に打ち込み続け、
甲子園、プロ野球、メジャーリーグと
誰もが羨む夢と目標を叶え続けていきました。
- 1点を取ること
- 試合に勝つこと
イチロー選手が目標にし、達成したものは表面的には点数であり、
記録であり、一見、誰もが客観的に称えられる成功に見えます。
ですが、本当にイチロー選手がプロとして実現した目標。
数々の記録達成。その先にイチローが見ていたものとは?
一体何だったのでしょうか?
これはもちろん本人に聞いて見なければわかりません。
ですが、
イチロー選手が私たちに残してくれた言葉の中に、
彼が目標にし達成したものが現れている様に思います。
では、それは何か?
それは、自分の最高のプレーを楽しみにしてくれているファンの笑顔、喜び。
つまり、自分以外の人の幸せです。
だからこそ、イチロー選手は挑戦し続け、
マウンドに立ち続け、目標を実現し続けられたのではないかと思うのです。
そのことについて、3月の引退会見でイチロー選手はこう話しています。
分かりやすい10年200本を打ち続けてきたとか、MVPを取ったとか、オールスターでどお?っていうことは、本当に小さなことに過ぎないという風に思います。(中略)
ある時までは自分のためにプレーすることがチームのためにもなるし、見てくれる人も喜んでくれるかなと思っていたんですけど、ニューヨークに行った後ぐらいからですかね。人に喜んでもらえることが1番の喜びに変わってきたんですね。
その点で、ファンの方々の存在なくしては、自分のエネルギーは全く生まれないと言ってもいいと思います。
かつては自分の目標を実現することに喜びを感じていたイチロー選手。
実現すべき目標が、どんどん変化していった様が話されています。
では、私たちが実現しようとしているSDGsは
一体何を実現しようとしているんでしょうか?
企業経営は誰のため?SDGsは誰のため?そして何の為?
私たちが実現を掲げるSDGsには17個の目標があり
169個のターゲットが実現すべきものとしてあります。
一見これらを達成することが実現目標のように感じます。
ですが、本当の実現目標はその先。
貧困を解決することや、海を守ることがゴールではなく、
その先の「幸せ」がゴール。
同じ目標を実現する様に見えても、
実現しようとする本当の目標が違うことで、
イチロー選手が偉業を成し遂げた様に
きっと未来の世界は違ってくるんではないかと思います。
ぜひ、あなたの会社が取組むSDGsの目標が実現するものは何か?
本当の「目標」について話しあってみてください。
PS
〜SDGsの本質がわかる〜
11月15日慶應義塾大学三田キャンパスにて
幸福学の日本第一人者 前野隆司先生をお招きし
SDGsと幸福を実現するための企業経営について
シンポジウムを開催いたします。
参加無料 要事前申込み
今すぐ申し込む→詳細はこちら