全国の働くママたちへ。
そして、子育て中の奥さんを持つ働くパパたちへ
朝、仕事に行く時子どもに「ママ行かないで」と泣かれたことはありませんか?
- 保育園に預けてやっと得られる収入が、ほぼ保育園代と同じ…
- それなのに子どもを預けてまで、何のために仕事をしているのか?
そんな疑問に直面し、悩み、真剣に向き合った、ある子育てママの挑戦が全国のママたちの働きがいを変え始めています。
その挑戦とは、ママたちの悩みを解決する「ママ職®︎」という新しい価値観をもった働き方。
今年7月には日本青年会議所(以下日本JC)の第3回価値デザインコンテストにおいて内閣総理大臣賞を受賞され、その取り組みは今や女性活躍という枠を超えて、社会のインフラを生み出しているともいえます。
今回の記事では、子育てママの悩み解決から生まれた「ママ職®︎」山﨑さんのお話を通じ、「価値デザイン」の視点から生まれるSDGsについてお届けいたします。
価値デザインとは?
内閣府推進の元、これからの世界で、日本が新しい価値を生み出し活躍していいく為のビジョンで、
脱平均
かつてないスピードで情報技術が発展した現在。世界の人と戦うためには尖った考え方が必要であり、異質の考え方を入れることによってイノベーションを生みだすこと。脱平均=脱常識とも言えます。
融合
自社の強みと強み(弱み)を掛け合わせていいものにすること。弱みと弱みを補うこと。
様々なことを柔軟に組み合わせること。また、パートナーシップを組み合うこと。と言えます。
共感
共感を通じて価値が実現しやすい環境を作る。
の3本の柱で構成されています。「価値デザイン」についてはこちらでも詳しくご覧頂けます。
※「ママ職®︎」は株式会社カピバラの登録商標です。
【今回の取材プログラム概要】
日本JC【価値デザインアワード】
〜第3回価値デザインコンテスト〜
価値デザインコンテストとは?
新事業を創出し、既存事業の生産性向上を支援するとともに、新事業に対して地域中核企業が支援できる 仕掛けを構築するためのビジネスコンテストです。
ママ職®︎とは?
子どもと一緒にいながらママたちが働けるように、主に事務代行業務を独自のマッチングによって提供しているサービスです。
運営会社名は株式会社カピバラ。
動物のカピバラが自分の子どもじゃない子にも授乳をすることから、カピバラのようにみんなで子育てをしていく社会実現の為に名付けたそうです。
子育てママを応援する「ママ職」®︎PR動画
ママ職®︎が解決した社会課題とビジネス課題
ママ職®︎が解決したのは
- 子どもがいるから仕事ができない…
- 本当は私だってバリバリ仕事をしたいのに…
- ママは仕事もプライベートも我慢するのが当たり前…
といった子育てママの悩みだけでなく、日本社会全体の社会課題解決、そしてビジネス課題の解決でした。
例えば、
- 創業初期で最初は人を雇うお金がない企業の人手不足。
- 正社員は雇えないけれど、優秀なスキルを持った人に一部だけでもお願いしたいといった企業の人手不足。
といった、「理想の働き手」を求める企業と「理想の働き方」ができる会社を求めるママたちが、お互いを見つける事が出来ていないアンマッチングも解決していたんです。
子どもがいるから仕事ができない…といったママの悩みが、在宅ワークが可能になったことで待機児童問題の解決にまで繋がっています。
でも、今では今回内閣総理大臣賞を受賞するようにまでになられていますが、創業当初からうまくいったわけではないこと。
そのことについて社長の山﨑さんはこう話してくれました。
ママ職®︎誕生ストーリー
ママ職®︎が誕生したのは社長である山﨑さん自身の経験から。
現在9歳のおませ娘さんと7歳のやんちゃな息子さんのシングルマザーであると話された山﨑さん。
27歳で出産し3歳までは一緒にいてあげたいと思ったものの、、、
出産から月日が経つうちに感じたのは、仕事をしていた時のように外部の人と触れ合っていない孤独感。
そして、社会で活躍したいという想い。
そんな気持ちがどんどん高まり、保育園に娘さんを預けて働きに出たそうです。
しかし、毎朝「ママいかないで」と泣く娘さんの姿をみて山﨑さんはあることに気づきます。
当時お給料と保育園大体は同じ。娘を泣かせてまで私はなんの為に仕事をしているのか?なにがしたかったのか?
望んでいた幸せな暮らしとの大きなギャプに気づき、当時していた仕事をすぐに辞めたそうです。
けれど、子育てしながら働ける仕事を探しても6年前は全く、ママと子どもが一緒にいては仕事ができないのか?と悩んだ結果、、、
じゃあ誰もやらないなら自分がやろう!と決心し、起業。
最初は内職xテレワークを掛け合わせたサービスをやってみたのの、
マネタイズが難しく自分のお給料も出なかった。。。とのこと。
挙句、銀行に話した際には「ママたちのサークルなんて、、、」とバカにされる始末。
でも、いろんな仕組みを工夫してきたことでマネタイズに成功し、持続可能になったとのことです。
その工夫の一つが「ママ職®︎」と他のマッチングサイトとの違いでした。
他との違いとは?
「ママ職®︎」はマッチングサイトとどう違うのか?という点については、
マッチングサイトはサイト上で探すだけだけれど、「ママ職®︎」では自分たちが間に入りディレクションしていること。
人材を求める企業と活躍したいママがマッチングするように教育した上で排出しているところが、通常のマッチングサイトとは違うところです。
と話された山﨑さん。
その違いの要が女性活躍に必要なステップとのこと。
女性活躍に必要なもの
女性活躍に必要なものはステップであり、ステップアップと話された山﨑さん。
内職とテレワークの組み合わせにスキルアップの為の、
- WEB講座
- 秘書講座
- PCスキル講座
- 事務スキル講座
- 起業塾
といった様々な講座=「教育システム」を掛け合わせたことで、やる気に満ち溢れたママたちのスキルアップに成功。
- 企業が求めるスキルを持った人材
- スキルを活かせる企業を探すママ
が出会うことで「働きがい」ある女性活躍の場を全国のママ達に生み出しています。
価値デザインの視点から生まれたSDGs
山﨑さんが「ママ職®︎」を生み出した視点は、これからの新しい社会作りに必要であると政府も推進する「価値デザイン」の
- 脱平均
- 融合
- 共感
3つの柱そのものなだけでなく、SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」目標8「働きがいも経済成長も」にも繋がっています。
山﨑さんはこれまで当たり前とされてきた、「ママは我慢するもの」「ママは働けない」といった常識から「脱平均」=「脱常識」するために「誰もやらないなら私がやる!」と起業。
うまくいかない時期も乗り越え、既存の内職とテレワークを組み合わせてみたりと試行錯誤されました。
その結果「内職」x「テレワーク」x「教育システム」という、新しい組み合わせ(=融合)を実現したことよって日本中のママ達が輝くための「ママ職®︎」が誕生。
まさに新しい価値デザインといえる山﨑さんの発想が「ママ職®︎」を社会に生み出しただけでなく、同じ悩みを抱えていたママたち、そして輝く女性たちを求める企業の「共感」を呼び、働きがいと子育ての両立を実現し今回の内閣総理大臣賞受賞につながったわけです。
未来の子どもたちの為に新しい時代を創る
「未来の子どもたちの為に新しい時代を創る」これはカピバラさんの理念ですが、まさにSDGsそのものです。
貴重な人材を社会に。子どもたちがおかえりと言ってもらえる世の中に。と話された山﨑さん。
小さい頃はご近所での子どもの預かりあいはもちろん。お醤油の貸し借りなんていうのもあたりまえで、支え合って社会ができていました。日本人がもともと大切にしていたことがSDGsになっていると言えます。
地域の社会課題を誰一人とり残さずビジネスによって解決し、私たちの手で持続可能な社会を実現しましょう!
PS
SDGsヒント集!?共有いたします。
2019年7月14日に開催された日本JC価値デザインアワードの「SDGs部門」にて、SDGsに取り組む全国11社の「SDGs取り組み事例」が紹介されました。
この事例集にはSDGsに取り組むまでの背景や、取り組み後の変化などが簡潔にまとめられており、これからSDGsに取り組む企業にとって、まさにSDGsヒント集とも言えます。
今回日本JCのご協力を頂き、SDGsジャーナルよりダウンロードできるようにしましたので、是非こちらからダウンロードなさって下さい。
SDGsジャーナルでは「日本で1番のSDGs推進団体」を宣言している日本JCの取り組みに今後も注目、発信していきます!