From:SDGsジャーナル 深井宣光
今日はちょっと変わったタイトル。
メダカをもらったことから気づかされた
SDGsとは?的お話です。
いつもよりゆるっと
お読み頂ければ幸いです。
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先日、知人からメダカをもらいました。
メダカを飼うのは小学校以来なので
30年以上前の話です。
知人の家で陶器のかめで大切に飼育されている
メダカの稚魚を、餌にもなる
布袋草と一緒に袋にいれて
もらってきたんです。
早速ホームセンターにいって
程よいサイズのかめを用意して
メダカを入れてみたところ、、、
なにやら、小さな小さな貝がパラパラと何匹か
水草に張り付いて一緒に入っていました。
そう、タニシです。
はてさて、このタニシは
メダカと一緒にいてもいいのか?
害があるのか?ないのか?
わからなかったので調べてみたところ、、、
メダカとタニシの共生メリット
どうやらメダカとタニシの共生について私が調べてみたところによると、タニシには
- メダカの食べ残しや苔を直接ガリガリ食べる摂食
- 水を吸い込んでプランクトンや有機物を濾過して吐き出す濾過摂食
という2種の摂食方法があり、水の透明度も上がることからメダカの飼育・鑑賞にはメリットが高く相性がいい!そうです。
ただし、良いこと尽くしではなくトレードオフも起こっていたんです。
トレードオフとは?
何かを達成するために別の何かを犠牲にしなければならない関係のこと。 いわゆる「あちら立てれば、こちらが立たぬ」に相当する。(引用:コトバンク)
トレードオフについて知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧下さい。
メダカとタニシの共生にあるトレードオフ
では、どんなトレードオフが起こっていたのかと言うと、、、
例えば、メダカに栄養満点なグリーンウォーター(呼んで時のごとく緑色の水)とは相性が悪い点もあることです。
グリーンウォーターのもとである緑藻類やミドリムシをタニシは摂食してしまうそうです。
ここまでだけを読むと、なんだか人間が鑑賞しやすいように、透明度を上げるためだけに共生させるのがメリットなの!?とも思えますが実はそうではないんです。
グリーンウォーターによるトレードオフをタニシが解決してくれている点もあるんです。
グリーンウォーターのトレードオフをタニシが解消
グリーンウォーターにはメダカにとって豊富な栄養を含んでいるもののデメリットもありました。
それは酸欠を引き起こす可能性があると言うことです。
グリーンウォーターに含まれている藻やミドリムシは、太陽を浴び、光合成をして酸素を排出しています。ですが、日照不足になると光合成が止まり、二酸化炭素ばかりを排出。その結果メダカは酸欠になってしまうというのです。
またメダカを捕食する昆虫の侵入や、メダカの体調不良にも気づけなくなると言うデメリットがあるそうです。
そして、メダカが卵を産み付ける場所にもなる水草との相性も、同じ栄養を奪い合うことになりあまり良くないようです。
なんだか、まさに「あちらを立てれば、こちらが立たぬ」の状態ですね。
では、どうやって解消すれば良いのか?
トレードオフ解消はバランスが大切
メダカの飼育においてそれは、うまくそれぞれのバランスを取ることでした。
それぞれの存在のあり、なしを考えるのではなく、正解、不正解を考えるのではなく、それぞれがバランスを保ち生きられるバランスを取ること。
一度決めたら放置ではなく、それぞれの良いところ、悪いところ、強み、弱みを補い合って共生、共存、共栄できるバランスを常に取り続けること。
それが、トレードオフ解消にとってとても必要なことだと、メダカとタニシの共生から考えさせられました。
全ての課題が、手放し状態でパーフェクトに解決できる方法と言うのは、もちろん理想的。ですが、この世界にはそんな完璧なバランスを自動で取れるものなどないのではないかと思います。
だからこそ、それぞれの違いに目を向けることが必要。
こういった視点で考えてみると、メダカとタニシの共生からは全ての目標実現に繋がる大きな学びがありました。
もし、あなたのビジネスでSDGsを考えた時。
トレードオフの解消を完璧にできないことが気になって、具体的アクションに繋がっていないかったなら。
バランスを取れるところはどこか?の視点で捉え直してみて下さい。
思わぬ解決策が見つかるかも知れません。
PS
トレードオフ解消に必要な思考が
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