From:中村洋介
お問い合わせが増えてきているSDGs。
企業経営者にとっても気になるキーワードではないかと思います。
最近は、東京で企業向けにSDGsの勉強会で講師をさせていただいたり、福岡で経営者向けの講演をさせていただいたり、企業における関心の高さを実感しています。
街を歩いていても、SDGsのバッジをつけている方を多く見かけるようになりました。この1年で随分と認知度は向上していると思います。
SDGsについては少しわかってきた。取り組まないといけないことも理解できた。企業で取り組むことが、その効果も大きいことも理解できる。
でも、講演会や勉強会で参加した人からは、こういう声も聞こえてきます。
- どうやってSDGsに取り組めば良いのかが、いまいちわからない。
- 取り組むとコストがかかるだけではないのか。
- SDGsを取り入れて、果たしてメリットはあるのだろうか?
当然の声だと思います。
なぜなら、SDGsについては、行政を中心として様々な取り組みがなされていますが、こと経営に活かすという意味では、前例も少なく、実務でできるレベルの専門家(経営者や経営コンサルタントなどの経営経験者)が体系化していない分野だからです。
現在、私は、一般社団法人SDGs支援機構で、中小企業に特化したSDGsの導入のご支援をお手伝いしています。私の本業が、お客様企業の収益向上のお手伝いになりますので、取り組む中で、SDGsを活用した企業価値向上の姿がチラチラと見え隠れしています。
私には、SDGsで企業価値が高まるという姿が見えてきています。将来に向けて今取り組むと様々な導入メリットが得られると確信しつつあります。
これから読者のみなさんには、この私が仕事の現場において、チラチラと見え隠れしているSDGsを経営に活かして企業価値を正しく向上するという分野についてお伝えしていきたいと思います。
すでにSDGsを導入している企業様はもちろん、これからSDGsを検討しようとしている企業様も、順をおってお話ししていきますので参考にしていただければと思います。
まずは、改めてSDGsというものの現状を振り返ってみたいと思います。
SDGsの広がり
SDGsの企業への取り組み、今話題のキーワードです。2015年にSDGsが採択されて、日本政府も国内基盤作りに着手しました。全閣僚を構成員とする「SDGs推進本部」も立ち上げました。最近で言いますと、環境大臣として小泉進次郎さんが入閣したのは新しい話題かと思います。小泉さん自身、ご自身を「SDGs大臣」といってるほどです。また行政、民間セクター、NGOなど多くのステークホルダーで構成される「SDGs推進円卓会議」における対話を得て、今後の日本の取り組みの指針となる「SDGs実施指針」も決定しています。
そんな中、日本経済を牽引している企業の果たす役割は大変大きいと思います。これは大手だけの話ではなく、日本の99.7%が中小企業であることを考えると、中小企業にこそ、SDGsへの取り組みを推進したいと政府も考えているのだと思います。
日本企業への期待
ジャパンSDGsアワードに代表されるように、外務省としては、日本の企業、団体等において、SDGsへの取り組みを推奨するための仕組みも設けられています。日本政府の企業への期待値の大きさはこういった面からも伝わってくるのでないでしょうか。現在、大手を中心にSDGsの認知度は徐々に上がり、自社の経営に導入するケースが増えてまいりました。このこと自体はとても良い傾向だと思います。このシリーズでは、日本の牽引の主役とも言える中小企業がSDGsに取り組むメリットは何か?という1点に絞ってこれから皆さんと一緒に掘り下げていきたいと思います。
SGDsで企業価値は向上するのか?
- 中小企業がSDGsに取り組むと、どのようなメリットを得られるのか?
- SDGsを経営に取り入れることで、会社の価値、事業の成長はあるのか?
- SDGsで自社のROE、ROIC などは向上するのか?
このようなテーマで話を進められればと思います。少し長編になりますが、一つ一つ読み進めていただき、ぜひ自社の経営に役立つ一助にしてもらえればと思います。
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