From:SDGsジャーナル 深井宣光
もし、皆さんのビジネスを継続する上で
生命線ともいえる元請けから
ビジネスにSDGsを取り入れていないなら
明日から発注はしない。
そう言われてしまったらどうしますか?
SDGsというか言わないかは
問題ではありませんが
ある有名自動車メーカーが
事実、同様の方針を発表しました。
では、その自動車メーカーとは…
Porsche(ポルシェ)
そう、誰もが一度は聞いたことがあるであろう
高級車メーカーのポルシェです。
そのポルシェが約1300もの
サプライヤーに対し
「100%再生可能エネルギーを
使用していない供給業者は
将来的に契約を結べなくなる。」
という公式発表をしたんです。
つまり、
今すぐではなくとも、契約を続けるためには
やるか、やらないかの選択肢はなく
やらない企業は契約対象とはみなされない。
事実上の契約解除。というわけです。
今回のケースでどうかはわかりませんが
今後その他大手のメーカーが
同様の方針を様々な
チェックポイントで定めた場合
下請け企業によっては
それは時として「廃業」を意味する
リスクもあるといえます。
加速するサスティナブルの潮流
冒頭でも触れたように自社の取り組みが
「SDGs」というかどうかは問題ではなく、
ビジネスのあり方が
- 売り手=企業
- 買い手=エンドユーザー
- 世間=社会
の三方よしが当たり前の価値観は
世界的に加速していくとみられ、
自社が本気で取り組み出した時気づくこと。
それは、自社が頑張るだけでは
影響力はとても小さく、売れれば売れるほど
下請けでは環境破壊が起こっているとしたら本末転倒。
社会問題解決に繋がっていく仕組みを作るには
本気で周囲を巻き込む必要があるという現実。
だからこそ、自社のビジネスに関わる
全てのサプライヤーにサスティナブルな条件を
求めることは当然な流れと言えます。
事実、東京オリンピックでは
大会開催のために必要な物品や
サービスを調達するための基準として
「持続可能性に配慮した調達コード」基本原則
が2016年時点で打ち出され、
オリンピックに関わらず、今後も様々な
場面の入札条件などに盛り込まれることも
考えられます。
当然ながら「うちやってます!」
と言えばいいだけの条件を求められるわけはなく
本質的な取り組みが必要と言えるでしょう。
SDGsの認知率は年々高まっているものの
まだまだ、やった方がいいの?
とSDGsをやる=SDGsが目的
に感じられている傾向がありますが
SDGsは目的ではなく、未来へのきっかけの一つ
みなさんはSDGsをきっかけに
サスティナブルが当たり前なビジネスと社会に向けて
どんなアクションをしていきますか?