From:SDGsジャーナル 深井宣光
日本だけでなく世界が注目している
SDGsでビジネスと社会問題解決を両立!
そんなビジネスチャンスを思い描き
「弊社はSDGsの○番に貢献しています」
とHPに掲載したりはしてみたものの…
売上げに一切影響なし….
これではいつまで持続できるかわからない…
そんな課題を抱えている企業を
多く見受けるようになってきました。
当然ながら何もしていないのに
言葉で言っているだけで
中身が伴わない「SDGs」は
論外なのは大前提ですが、
本当に素晴らしい商品/サービスを扱っているのに
売れていないビジネスがあります。
しかし、その一方で
同様に素晴らしい商品/サービスを扱い
何倍にも売上げを伸ばし続けている
企業があるのも事実。
では、一体この両者の違いはなんなのか?
そこには決定的なあるポイントがありました。
それは…
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ビジネスの命運を分けたもの
売れてる商品、売れてない商品の命運を分けている決定的ポイントの1つ。
それは、「なぜ自分たちはその商品、サービスを売る必要があるのか?」というメッセージを発しられているかどうか。
SDGsやサステナビリティをきっかけに、自社のビジョン/ミッションといったメッセージが明確に言語化されたストーリーやブランディングとも言えます。
ストーリーとは、リリースに至るまでの軌跡や商品を売ることで実現していく未来のビジョンまでも含むリアルな物語。
そしてブランディングとは、表面の取り繕いや「見せ方」というようなテクニックではなく、価値を正しく伝える行為であり、価値観を同じくする人達と「共感」で繋がり関係性を築く手段。
なぜ「売る」のか?
NIKE、Google、AUDIなどのデジタル戦略やクリエイティブを務めたI&CO共同創業者レイ・イナモト氏は「なぜ売るのか?」の重要性についてこのようにメッセージを発しています。
前略〜(商品やサービス)を簡単にマネできるようになった今、「なぜ」を明確にしないと、機能だけで自社の存在意義をはっきりと示すことは難しくなっています」「そのために自社の会社のミッションを、具体的かつシンプルに言語化することが大切です。〜後略 (引用:日経MJ2021/07/16「何を」より「なぜ売る」が重要 より)
なぜ「売る」のか?は、なぜ「買う」のか?に繋がる
現代の人たちはモノに満たされ、2000年代前半頃より「モノ」から「コト」へ消費者の求めるものが変化してきていると言われ出したのは記憶に新しく、その変化にコロナによってさらなる加速がかかってきていると言える現代。
何を選び、購入するかは「未来の選択」そのものであることに多くの人が気づき始めている「今」だからこそ、企業が発する、なぜ「売る」のか?のメッセージは、消費者視点では、なぜ「買う」のか?へとより深く繋がっていきます。
存在のアップデートを果たしたアウトドアメーカー
例えば、世界的なアウトドアメーカー「Patagonia」は、2018年に、自社のビジョンを「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する。」というメッセージから「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」へとアップデート。
自分たちのビジネスそのものが社会問題解決であると明確に打ち出しました。
これにより、サステナブルな未来を望む者にとって、もはや商品の価格や品質を超え、未来への選択=投資そのものであることがより明確になりました。そして、それ以前からも一貫して様々なキャンペーンのタイミングなども通じて「なぜ」を発信し続けています。
「なぜ」を明確にすることは、自分たちのビジネスの存在意味自体をアップデートし、社内外に大きな「共感」によるチカラを生み出すことへと繋がります。
有名な大企業だから売れているのではなく、売れ続けるには必ず理由があるからこそ、世界から求められるというのが正しい順番。
あそこは有名な大企業だから…と捉えてしまうと得られるものは無くなりますが、なぜ求められているのか?なぜその商品でなければならないのか?の感情の動きに目を向けると学ぶべきポイントが沢山あります。
売れている「SDGs」はヒントの宝庫。どんどん学びとり、自社のビジネスをアップデートしていきましょう。
そして、ビジネスと社会問題を両立して持続可能に。
PS
あなたは「なぜ」その商品/サービスを売る必要がありますか?
〜アウトプットヒント〜
自社(売り手)、消費者(買い手)、社会(世間)の三方良しの視点から是非、言語化にチャレンジしてみて下さい。
正しく「価値」と「価値観」を伝えられるようになった時、必ず変化が起き始めるはずです。