From:SDGsジャーナル 深井宣光
「この視点だ。」
先日、新聞を読んでいたところ
そう思わされる記事がありました。
その記事にはこう書かれていました。
==以下、引用==
「植物肉は肉の代替じゃない」
DAIZ社長のうまい戦略”大豆由来の「植物肉」を開発・製造する
DAIZ(熊本市)が大手企業から
続々出資を受け、事業を拡大している。強みは発芽大豆を使う独自性で、
普通の肉と混ぜた料理も推奨。井出剛社長は「肉の代替でなく
既存の畜肉などと共存する
『ハーフ&ハーフ』で、
ニッポンの食卓への浸透を目指す」と語る。
==引用ここまで==
(引用:日経MJ 8/11号)
植物肉といえば、環境負荷の高い
食肉文化を変えていくために登場し
これまでの肉の代わりとして
「代替肉」と一般的に呼ばれていますが、
同社では、「代替肉じゃない」と定義し
全く新しい「食文化」の提案をしているわけです。
ここに後発でも売れている企業の秘密が
あると言えます。
同記事内では、「植物肉への参入は後発です。」と
同社の井出社長自身がコメントされており、
2019年に米国を視察された際には
スーパーの冷凍食品売り場を占拠する
植物肉商品をみて、
自社の出番はないかもしれない…と
ショックを受けられたそうです。
たしかに、その時のまま
植物肉を「代替肉」として位置付け
商品展開をしていたとしたら、
あくまで後発商品の枠に
留まるしかなかったかも知れません。
ですが、同社はそうではありませんでした。
- 発芽大豆を使用
- 普通の肉と混ぜた料理も推奨
- 既存の畜肉などと共存する
『ハーフ&ハーフ』
etc
といった独自性により、
新規性、話題性も生み出し、
これまでの肉の代わりに、植物肉
という後発商品ではなく、
新しい「肉」を楽しむ機会であり
新しい食文化を社会に提供されていることが
他にはない魅力を生み出しています。
このように作り手、売り手である企業自身が、
自社の商品をどう位置付けるか、
位置付けているか?その僅かな視点の差次第で
市場における商品の魅力も、
売れることによって解決できる
社会課題解決の規模も大きく変わってきます。
あなたは自社の商品をどう位置付けていますか?
そして、どんな使い方を提案していますか?
PS
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