小学生の子どもを持つお母さん389名に
子どもの将来とSDGsの認知調査を行ったところ
「SDGsという言葉を聞いたことがある」
と回答したお母さんは25%=4人にひとり
だったということです。
(※株式会社イノビオット調べ)
でも、同時にこの意識調査でわかったことは
お母さんたちが決して
子ども達の将来や持続可能な社会に
無関心なわけではないということでした。
では、その調査結果とは…
母親の想いと認知度のギャップ
「子どもの将来とSDGsの認知度合いに関する意識調査」
と題されたこの調査で分かったことはこちら
中でも今回SDGsジャーナルが取り上げるのは
- 89%が「社会貢献は重要である」
- 90%が「子どもを社会貢献活動に参加させたい」
これだけ多くのお母さんたちが
子どもたちの将来の為に
社会貢献に関わって欲しい。と願っていることです。
そして、その反面
街でSDGsバッジをつけている人も
あちこちで見られ始め
社会的な認知は徐々に高まりつつある。と
言われながらも
「SDGsという言葉を聞いたことがある」と回答したのは
僅か25%だったそうです。
「SDGsという言葉を聞いたことがある」と回答した人のうち、
71%が「子どもをSDGs活動に参加させたいと思う」
と回答しているほど、知ることさえ出来ていれば
SDGs活動に参加させたいと思っているにも関わらずです。
このことから見て取れるのは
私たち子どもを持つお父さん、お母さん達も取り残さず
SDGsを知ることができるきっかけを社会で作って行くこと。
そして、大人だけでなく実際に未来を生きる
子ども達自身がSDGsに取り組める環境作り。
そういったことが2030年の先を見据えた時
決して欠かすことの出来ない取り組みだと
改めてこの調査で浮き彫りになったのではないでしょうか。
持続可能な社会に向けた教育の動き
2020年度から小学校を皮切りに
スタートする新学習指導要領には
「持続可能な社会の創り手」を創出する必要性が
しっかりと盛り込まれています。
第1 小学校(中学校)教育の基本と教育課程の役割
3 2の(1)から(3)までに掲げる事項の実現を図り、豊かな創造性を備え~持続可能な社会の創り手となることが期待される児童に~、生きる力を育むことを目指すに当たっては、学校教育全体並びに各教科、道徳科、…総合的な学習の時間及び特別活動…の指導を通して、どのような資質・能力の育成を目指すのかを明確にしながら、教育活動の充実を図るものとする。(引用:教委135-1-2 平成29年3月31日公示 新学習指導要領等における持続可能な社会づくりに関連する主な記載(抜粋))
また、この新学習指導要領は
- 2020年度 小学校
- 2021年度 中学校
- 2022年度 高等学校
の順に準じ適用されることが文科省によって決定されています。
(参照:文部科学省「新学習指導要領について」)
2020年4月以降は、学校から帰ってきた子ども達に
「SDGsって知ってる?」
と聞かれてお父さんお母さん達がSDGsを知る。
ということがどんどん起こっていきそうです。
偉人には賢母がいるもの
新一万円札の顔であり、
2021年NHK大河ドラマの主人公に決定した
渋沢栄一氏は「論語と算盤」の中で、
こどもの教育と学問の重要性について
こう書かれています。
善良なる婦人の腹から善良なる子供が多く生まれ、優れた婦人の教育によって優秀な人材ができるものである。
(出典:角川文庫「論語と算盤」p280より)
「論語と算盤」が書かれた時代はまだまだ女性が教育に関わるなど!という風潮があった時代のため「婦人」の教育といって表現されていますが、
現代社会においては教育の必要性は、
子どもたちの未来を担う
男性も女性も全ての大人達が持っており
「善良なる大人達」「優れた大人の教育」
とも置き換えられるのではないでしょうか。
PS
渋沢栄一氏の教えから
「持続可能なビジネスと幸福」の本質を紐解く。
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