From:SDGsジャーナル 深井宣光
社会問題を解決することは必要だ。
自社でも何か社会のために取り組みたい。
しかし
真っ先に思いつくのは
自社の売り上げが減ってしまうような方法ばかり…
あちらを立てれば、こちらが立たず。
売り上げが立たなければ継続することも不可能。
こんなビジネスと社会問題解決の
トレードオフで悩んでいませんか?
先日ニュースを見ていたところ、
この問題を解決する興味深い事例がありました。
今回はその事例とポイントをご紹介します。
ゴミを減らしても儲かる「廃棄物処理業者」
その事例とは、NHKのニュースで紹介されていた廃棄物処理業者「株式会社ナカダイ」さん。
社会課題解決に自社でも取り組もうと考えたものの、
「ゴミの量」x「処理単価」- 「処理費用」=「利益」
という収益構造ゆえに、単純にゴミを減らせば、利益をあげられないことに課題を抱えていたそうです。
しかし、「ゴミのコンサルティング」を転機に、ゴミを減らしながら利益を上げることに成功。
売り上げは10億円ほどにもなるそうです。
「当たり前」が社会問題を解決していく
今回の事例のポイントの一つはプロとして培われた技術、ノウハウが提供される「価値のかたち」を変化させたことによって、ビジネスと社会問題解決の両立を実現しているというところ。
専門性を持ったビジネスの場合、その業界のプロでは「当たり前」にやっていることが大きな社会的価値と利益をもたらすことにつながっている事例が他にもあります。
例えばその一つが石川県金沢市の解体業者・会宝産業さんです。
会宝産業さんは社長ご自身も「業界では当たり前の普通のことしかやってません」という技術とノウハウが、世界の社会問題解決へと繋がり、世界90カ国から求められるビジネスへと成長しています。
「場所」を変える
皆さんのビジネスで日々行っているサービス提供で培われた「ノウハウ」を提供することで、自社も、クライアントも、社会も三方よしになれる市場はないでしょうか?
これまで気づかなかった「当たり前のノウハウ」がビジネスと社会問題解決にとって大きな転機のきっかけとなるかもしれません。
ノウハウを使う「場所」を変える視点で、自社のノウハウを捉えてみることで、「そう言われてみれば、うちのノウハウはこんなところで役に立ちそうだ!」という発見が生まれれば幸いです。
PS
他には、こんな方法で売上UPと社会問題解決の両立に成功している事例があります。