目標6「安全な水とトイレを世界中に」とは?
この目標6は、「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管 理を確保する」のテーマのもと、8個のターゲットから構成されています。
目標6を構成する8個のターゲット
6.1 | 2030年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ衡平なアクセスを達成する。 |
6.2 | 2030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女児、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う。 |
6.3 | 2030年までに、汚染の減少、投棄の廃絶と有害な化学物・物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模で大幅に増加させることにより、水質を改善する。 |
6.4 | 2030年までに、全セクターにおいて水利用の効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。 |
6.5 | 2030年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水資源管理を実施する。 |
6.6 | 2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼を含む水に関連する生態系の保護・回復を行う。 |
6.a | 2030年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、排水処理、リサイクル・再利用技術を含む開発途上国における水と衛生分野での活動と計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。 |
6.b | 水と衛生の管理向上における地域コミュニティの参加を支援・強化する。 |
なぜ、目標6が必要なのか?
命に関わる様々な課題
それは、世界中では人口の40%を超える人たちが水不足に苦しむだけでなく、糞便に汚染されている水を飲料水として使用するしか無いなど、
衛生的にも極めて生命の危機に関わる課題を抱えていると共に、紛争等の原因にもなっているからです。
- 糞便で汚染された飲料水を使用する人の数 約18億人
- トイレや公衆便所など、基本的な衛生施設を利用できない人の数 24億人以上
- 排水処理されずに流されている汚染水 80%
- 下痢性疾患で死亡する子どもの数 1日800人以上
- その他、不衛生な水が原因による疾患で死亡する子どもの数 年間180万人
(参照:ユニセフ「170822 Why it Matters Goal 6 Sanitation(EJ)」http://www.unic.or.jp/files/54c38330d412f4b7ccafd086511476f8-1.pdf)
(引用元:https://www.jica.go.jp/aboutoda/ikegami/01/img/p1_img1.jpg)
安全な水にアクセスできる人の目安
「1km以内に一人1日20リットルの水を確保できる場所があること」とWHO(世界保健機関)では定義しています
その条件を満たすことのできない人は世界中に約9億人以上いると言われています。
JICA「命、教育、経済までも左右する『水の問題』(前編)」の中で池上彰氏は
- 「安全な飲料水の確保」→ 人々の健康や命の問題解決に。
- 「農業用水の安定供給」→ 食料問題の解決に。
- 「下水対策、水質汚染対策」→ 環境や公衆衛生の問題解決に。
- 災害に応じられる「治水対策」→命と財産を守り、地域安定の為に。
というように、私たちが生きる為に直接的にも間接的にも最重要な「資源」であることを話されています。
また、東京大学生産技術研究所教授 沖 大幹氏は、水の確保という重労働に課されることにより、子ども達の教育や、女性の社会進出の機会が奪われていることにも言及されており、開発途上国の経済発展の為にも重要な課題であることを話されています。
(参照:JICA「命、教育、経済までも左右する『水の問題』(前編)」https://www.jica.go.jp/aboutoda/ikegami/01/)
取組事例
子どもたちに清潔な水を「ウォーターエイドジャパン」
ウォーターエイドでは、世界中にいる清潔な水を利用できない人たちと、トイレが使えない生活を強いられている人たちの為に。世界34ヶ国で清潔な水が利用できる生活を届ける活動をしています。(2018年現在)
ウォーターエイドの活動は1981年にイギリスで始まり、1989年迄のわずか8年で10カ国35万人に支援するまでに拡大。その後1991年にはイギリスのチャールズ皇太子が初代会長に就任。
単に清潔な水を届けるだけでなく、現地にあった解決方法を専門家と一緒に考え導入し、衛生教育等も合わせて行い、まさに持続可能な水と衛生環境づくりを行なっているのが、このウォーターエイドの取組みです。
関連SDGs
目標3「すべての人に健康と福祉を」
健康に関わる清潔な水のあり方は、SDGs目標3「全ての人に健康と福祉を」とも密接に関わっているので是非合わせてご覧ください。
目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
また、全ての人が公平に清潔な水を持続可能な仕組みで飲むことができる。というインフラの整備については、SDGs目標9「産業と技術革新も」を合わせてご覧ください。
わかる!17の目標【目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう】
PS
そもそもSDGsってなんだっけ?という方はこちらをクリック
改めて水の大切さがよくわかった
実際に、世界が窮地に立たされていることがしれました。生きていくために、汚い汚水を飲まなくてはならない子供たちが、次々に病気になるということは、自分たちも関係がない訳では無いということを実感しました。
oh
水は大切
確認のご連絡です
6.1 「2030年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ衡平なアクセスを達成する。」について、英文では”equitable access”ですので「衡平な」より「公平な」が良いと思います。漢字に変換する際のタッチミスと推察しました。
水サイコー
水を飲むことができる大切さを改めて実感しました。ありがとうございます
水ってこんなに大切なんですねら
水ってこんなに大切なんですね
これも面白かったです
https://xn--l8jzb9c7ej8624fyci.com/virtual-water/
勉強になりました!!
水がないと多くの人々が苦しみ生活しにくく
衛生面にもよくないんだなと知ることができました
水が出る生活が、当たり前じゃないことがわかった。
自分たちが一つ一つ意識する事で
一人一人の命も救われることがわかった。